メルプで、情報を集める部分はだいぶカバーできていますので、本来すべき患者さんとの話し合いに集中できるようになりました。
府中こころ診療所は、東京都府中市にある心療内科・精神科のクリニックです。小学4年生からご高齢の方まで対応し、うつ病・適応障害のほか不登校・発達障害などの方に対応されています。
メルプWEB問診を導入された背景や独自の活用方法について、院長の春日先生にお話を伺いました。
ー メルプ導入のきっかけを教えていただけますか?
当院では、非常勤の先生も多く勤務されていらっしゃいますので、どのように診療の質やカルテの質を保っていくかが課題になっていました。当初はクラークも考えていたのですが、非常に多くの人手が必要になりそうで難しい、ということもあった中でちょうど見つけたのがメルプでした。
ー メルプのデモを受けた時、どのように感じましたか?
実は、WEBサイトの方で自分でデモは行っていましたので、ほぼ直接申し込ませていただいた感じです。電子カルテに問診を飛ばす部分に関してYouTubeで動画がありましたので、これであればスムーズに使えるのではと思い、導入を決めました。
ー 導入後、問診を作成されるのは大変だったと思いますが、いかがでしたか?
初診のプログラムが少し難しかったですが、今までスタッフの方に問診を取っていただいていましたので、その内容をWEB問診に落とし込んでいきました。
大体イメージ通りに問診を作ることができました。
ー 現在は、どのようにWEB問診を運用されていますか?
今は、初診と再診と両方でメルプを使っています。
初診に関しては、ご高齢の方だけ難しい方もいらっしゃいますが、それ以外の方は事前にWEB問診を入力してくださるので、問診の内容をもとに診察を始めることができます。全体の9割程度がWEB問診に回答してくださっていますね。
ご高齢者に対しては、スタッフが面談し入力の補助をすることを検討しているのですが、まだ手が回っていない状況です。
ー 実際に導入して、メルプの良かった点を教えていただけますでしょうか?
精神科の治療でも、情報を聞く部分と、実際に患者さんが困っていて話し合いをする部分と2つあるのですが、前半部分(情報を聞く部分)がだいぶカバーできています。
もしメルプがないと、前半の情報を集めるところで終わってしまう場合もあるのですが、そこはWEB問診で大丈夫になっていますので、本来すべき患者さんとの話し合いに集中できるようになりました。特に発達障害の疑いの患者さんの場合、質問項目が多くなりますので、助かっています。
ー ありがとうございます。改善点も教えていただけますでしょうか?
1つ目は、問診からの文章の変換には可能性を感じているのですが、その中で文章の変換に多様性が出ると、特に再診で繰り返し行う場合に、より助かるのではないかと思いました。
2つ目は、あったらいいなという願望なのですが、問診だけではなく「抗うつ薬を使いました」「運転に注意する」などといった医師がカルテに記載する定型文もメルプに登録しておいて、ボタンクリックで電子カルテに飛ばせたら良いなと思います。