【胸痛】胸痛のレッドフラグサイン(突然発症・放散痛・冷汗・嘔気など)の有無を質問

【胸痛】胸痛のレッドフラグサイン(突然発症・放散痛・冷汗・嘔気など)の有無を質問

【作り方のポイント】
1)OPQRST法に沿って痛みの質問
まずは痛みのOPQRSTをチェックしています。
Onset(発症様式)に関しては、突然発症と急性発症に下記のように但し書きをつけて患者さんにとっても選びやすいようにしています。
・突然発症:それまで頭痛がなかったのに、ある瞬間を境にいきなり頭痛が出始めた
・急性発症:数分で頭痛がピークに達した
・緩徐発症:気がついたら頭痛が出ていた。


2)胸痛のレッドフラグサインがあるかどうかを質問
・突然発症
・急性発症
・胸痛の放散や移動(典型的な狭心痛)
・冷汗・嘔気・意識レベルの低下・呼吸困難
など、胸痛のレッドフラグサインがあるかどうかを質問しています。


3)痛みの程度を具体的に質問
VASスケールで痛みの程度を10段階で質問しても良いと思いますが、今回は4段階で患者さんが想起しやすい形で質問しています。
・人生最大の痛み
・人生最大ではないが、我慢できない程度
・我慢できる程度
・違和感程度


4)関連症状で疾患をスクリーニング
メルプでは、患者さんが選択した症状を陽性症状として、選択しなかった症状を陰性症状として自動表示することができます。
・胸痛部位の発赤→帯状疱疹
・冷や汗・嘔気→虚血性心疾患
・動かすと痛い→筋骨格系
・労作性・夜間から明け方の胸痛→虚血性心疾患・異形狭心症
・吸気時の痛み→胸膜痛・胸膜炎・気胸・肺炎
など、鑑別疾患をスクリーニングする関連症状を選択肢で表示しています。


5)患者さんにとって平易な用語で表示
・呼吸困難→息苦しい
・下腿浮腫→足がむくんできた
・労作時狭心痛→歩行や階段などの労作によって症状が生じ、安静にするとおさまる
など患者さんにとっても理解しやすい用語に置き換えて表示しています。