祖父母さんが孫を連れて来院される場合でも、親御さんが事前にWEB問診を記入できる点が患者さんにとっても良いです。

祖父母さんが孫を連れて来院される場合でも、親御さんが事前にWEB問診を記入できる点が患者さんにとっても良いです。
【あわのこどもクリニック | 小児科】

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あわのこどもクリニックは、岐阜県岐阜市にある小児科のクリニックです。お子様のあらゆる疾患に対応し、予防接種・乳児健診にも対応していらっしゃいます。専門医による小児循環器・成人先天性心疾患・川崎病診療も行っています。

メルプWEB問診を導入された背景や独自の活用方法について、院長の面屋先生にお話を伺いました。

ー メルプを導入しようと思ったきっかけを教えていただけますか?

元々、院内での滞在時間を減らしたいという思いがありまして、できるだけ紙に頼らない対応をしたいとも思っていましたので、開業当初からWEB問診を導入することを検討していました。

ー メルプのデモを受けた時、どのように感じましたか?

直感的に使いやすいと感じました。また、自分でカスタマイズできる幅が広い点が良いなと思いました。

ー 導入後、問診を作成されるのは大変だったと思いますが、いかがでしたか?

大変でしたね。ある程度、基本の形になるまでに3ヶ月くらいかかったのではと思います。ただ、最初にたたき台としていただいた小児科のテンプレートがありましたので、それを元に当院に合うようにカスタマイズしていった感じです。今でも、日々、修正しています。

最初の頃は、お子さんの場合、熱・咳・鼻水など、症状が多岐にわたりますので、その症状ごとに、「いつからですか?どの程度ですか?」という形で質問を作成して問診を作り込み過ぎてしまいました。その後、スタッフから問診の長さを指摘されましたので、削っていきました。

最近はコロナになってから、コロナのトリアージの問診もメルプで作成しました。問診結果をカルテに貼り付けておくだけで、コロナのトリアージの記録もすみますので助かっています。また、メルプのラベル機能を活用することで、少しでもコロナが疑わしい方は問診一覧画面ですぐにわかりますね。

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メルプラベル機能

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問診一覧でラベルから、すぐにどんな患者さんかが分かる

ー 実際に導入して、メルプの良かった点を教えていただけますでしょうか?

もう、メルプなしでは診療は考えられないです。
メルプでWEB問診を記入していない方は、予防接種や乳児健診だけですね。それ以外の方は全例メルプで記入いただいています。

メルプでWEB問診を記入していない場合には、院内に入れないようにしていますので、上記の特殊な患者さんを除くと、100%WEB問診記入しています。

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ー 家から事前に記入してくださる方はどのくらいですか?

大体8割くらいですかね。院内ではWEB問診を記入できませんので、残りの2割くらいは直接クリニックに来て駐車場でWEB問診を記入しています。
問診が済んでいる方から、すぐに診察室に入っていきますので、2回目以降は事前にWEB問診を入力してから来院される方が多いですね。

開業当初は、スマホを持っていないおばあさんが子供を連れて来られた場合にタブレットを貸し出して記入してもらった場合もありました。ただ、その後、働くお母さんが自宅で事前にWEB問診で記入して担当医に想いを伝えられるというメリットの方が大きかったようで、お母さんが事前にWEB問診を記入されて、おじいさん、おばあさんは孫を連れてくるだけで「嫁が問診は事前に記入しているとのことでした」とおっしゃられる場合が増えました。

ー なるほどですね。親御さんの方が子供の症状を把握していらっしゃると思いますし、それは良いですね。

ー 改善点も教えていただけますでしょうか?

問診のコピーがもっと手軽にできるといいですね。
問診を作成していく際に、初診の問診内容を再診にもコピーしたい場合がありますが、1つ1つの質問をコピーして移動する必要がある場合がありますので、ここがもっと手軽になると良いと思います。

あとは、問診を作成しすぎると、問診ツリーが縦長で膨大になりますので、その場合の一覧性がよくなると良いと思いました。

ー ありがとうございます。こちら他の医院様からもご要望いただいていますので、開発と相談して対応を進めてまいりたいと思います。

ー あと、全体を通して、何かありますでしょうか?

他に良かった点は、患者さんの予習ができることですね。
私は、小児の中でもアレルギーや循環器が専門なのですが、クリニックの場合、それ以外の症状でも来院される患者さんがいらっしゃいます。
朝一で皆さん、メルプで問診を記入されますので、こちらも予習をすることができ、診察室で患者さんが待つことがないですし、初診で少し難しい病気の場合でも「こういう状況なのですか?」とこちらから伺うと、お母さんたちは「うちの子供のことわかってくれているんだ」と、すごく喜ばれますね。

あとは、メルプのスコアリング機能を使っています。
JPAC(小児ぜん息重症度判定と喘息コントロールテスト)という小児の慢性期の喘息の現在の重症度を評価する指標がありまして、そこでメルプのスコアリングを活用しています。喘息の慢性期のフォローの時にも、親御さんに「前回はこの点数でしたが今回はこうですね」といった形で伝えられるようになりました。

大病院ですと紙で書いて点数も計算したりしていますが、メルプだとデジタルなので結果も自動的に分かるのでありがたいですね。

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JPACスコア問診

他には、メルプのラベル機能を活用して体重未測定の方は、診察前に事前に体重を測定してもらえる点も良かったです。小児科の場合は、お子さんの体重が事前にわかっているととても楽なんですね。1歳未満のお子さんの場合は、ベビースケールに裸で寝かせて体重を測ったりします。

メルプの場合は、お母さんが直近のお子さんの体重が分かる場合は、事前に体重を記入してくださいますし、わからない場合はラベル機能を活用して、体重未測定ということが事前に把握できます。ですので、受付から看護師に「この方は体重未測定ですので先に測ってください」と伝えることができますので待ち時間の間に対応できます。そうすると、こちらとしてもスムーズに体重に合わせた薬を処方できますね。

メルプを使っていなかったら、実際に診察室に来てから体重測定していない場合は、その場で測定したりとなっていましたので、その分の一手間がなくなり、便利でした。

ー 本日は、お忙しいなかヒアリングを受けてくださり、ありがとうございました。