発熱外来における、事前の電話での聞き取り調査の業務が減りました。

発熱外来における、事前の電話での聞き取り調査の業務が減りました。

 

高山赤十字病院は岐阜県高山市にある394床からなる地域の中核病院です。
飛騨地域の救急医療における基幹病院として機能しております。
また、北アルプスの麓で高山祭でも知られる観光地に位置することから、登山者の外傷や他県からの旅行者の診療を行なう機会が多いことが特徴の1つです。

メルプWEB問診を導入された背景や独自の活用方法について荒川様にお話を伺いました。

高山赤十字病院

 

 

ー WEB問診の導入を検討し始めた時期やきっかけを教えていただけますでしょうか?

去年(2021年)の10月くらいです。1つ目が、コロナ感染症の第6波の頃だったかと思うのですが、非接触型の診療のニーズがありました。もう一つは、これまで看護師が問診をして、医師がまた聞き取りをして、何回も患者さんに聞くという繰り返しの手間がありました。ですので、問診業務の効率化、時間の節約したいという声が内部から上がったことがきっかけです。

 

ー その中で、メルプを導入されたきっかけは何でしたか?

AI問診サービスとも比較して導入検討しましたが、やはり決め手となったのは価格ですね。他社と比較して、メルプの場合は初期導入費用が10分の1程度、ランニングコストも5分の1程度ですむ点が大きかったです。
もう一つは、速やかに導入したい状況でしたので、素早く導入きる点が大きなポイントでした。

 

 

ー どのように導入を進められましたか?

今年の7月~8月頃にコロナ第7波がありましたけれども、その少し前の6月ごろから急激に当地域も患者数が増えてきました。発熱外来の方で「WEB問診を導入してほしい」「非接触型の問診を導入してほしい」という声が現場から上がり、まず試行的にというところで小児の発熱外来からメルプを始めました。
この導入がうまくいきまして、それからトントン拍子に「じゃあ内科も」という話になり、内科も1ヶ月後ぐらいには導入しました。今は、内科・小児科の発熱外来全てをメルプで行っています。

 

ー 導入を決めてから実際に運用開始するまでどのぐらい時間かかりましたか?

物がある前提ですけど。1週間あれば十分できると思います。
まず、契約自体はすぐできます。あとはタブレットを準備して、問診を作る工程があります。発熱外来の問診のフォーマットはありましたので、それを当院の問診に落とし込んでいった形でした。
当院の場合は3日ではほぼほぼ完成できました。あとは運用の周知ですよね。小さなところであれば運用周知すぐできると思いますけど、関わるスタッフが多い場合は、少し運用周知までに時間がかかりますが、それ含めても1ヶ月あれば十分だと思います。

 

 

ー 発熱外来ではどのような運用をされていますか?

当院では発熱外来は、必ず事前に電話をしていただくことにしています。
電話がかかってきた時に、「当院のホームページ上に設置してあるメルプ問診からスマホで入力してください」という案内をしています。

高山赤十字病院メルプバナー

 

 

ー そうしますと、ほぼ100%の方が事前に問診記入を済ませてから来院される感じですか?

そうですね、当院、地域の高齢化が非常に顕著なところですので、ご高齢の方はスマホできるかという心配もあり、当初は7割ぐらいが使ってもらえばいいかなと思っていたのですが、実際蓋を開けてみると、ほぼ95%ぐらいの確率で使っていただけていて、思った以上に利用率が高かったです。です。残りの5%程度の方は、電話のやり取りで症状を聞き取りしています。

メルプで問診の事前記入を終えて、病院の駐車場へ着いたら、当院へ連絡していただきます。その時点でまず来院確認ができ、そのまま患者さんは駐車場で自家用車で待機してもらいます。
当院では、OCRとかはまだ使っていないですので、保険証の確認や事務的なご案内だけは、一度事務員が車まで出向きますけども、それ以降は検査検体採取までは非接触で行います。検体採取をして必要であれば対面診察もいたしますが、ほとんどの方が検査のみですね。その後また車に待機いただいく、もしくは帰っていただいて、後ほど検査結果が出たところで電話で医師の方から結果報告をするといった流れです。精算は後日精算で行っています。

 

ー 基本的に院内に入らないのですね?

そうですね。外に発熱外来用のプレハブの部屋を作りましてそこで対応し、できるだけ非接触を心がけています。

 

ー 発熱外来でメルプを導入して、運用はどの程度変わりましたでしょうか?

今までは、問い合わせの際の電話に大変時間を割かれてしまっていました。基本的に看護師が対応しているのですが、以前は1患者あたり、電話のやり取りで平均5分程度はかかっていたと思います。その点が、メルプを導入して一部のみになった、時短になった点が一番効果があったところです。

 

ー 今後取り組みたい活用法はありますか?

利用する診療科の拡大をしていきたいです。
あとは、外国人の用の問診についても課題感がありますので、英語・中国語と対応していけたらと考えています。

 

ー どのような病院に、メルプはおすすめですか?

費用はかけたくないけれども、すぐに始めたい。業務効率・時間の短縮を図りたいという病院に向いてると思います。あと患者さんの背景もあり、患者さんに受け入れられるかどうかわからない場合も含めて、費用を抑えてスモールスタートしたい場合は、メルプWEB問診はすごくおすすめだと思います。

 

ー 先程、高齢者が多いので使ってくれるかわからない部分もあると仰っておりましたが、それでも7割ぐらいの人が使ってくれれば、最初の初期費用はそんなに高くないし、やってみようかなという感じでしょうか?

そうですね。こういったことをきっかけに、スタッフ側も患者さん側も従来の形じゃない形に慣れていくことが大事かなと思います。それでその機能について声が上がって、また可能性広がっていくと思うので、まずはやってみるというところはすごくよいことかなと思います。

 

ー本日は、お忙しいなかヒアリングを受けてくださり、ありがとうございました。