【ぐんぐんキッズクリニックPart1】小児科の基本医療情報問診の作成方法:妊娠時・出生時の状況を詳しく質問

【ぐんぐんキッズクリニックPart1】小児科の基本医療情報問診の作成方法:妊娠時・出生時の状況を詳しく質問

2021年2月1日開催の第4回問診アカデミーで、ぐんぐんキッズクリニックの松田事務長に、来院経路を詳しく分析できる問診作成のポイントを伺いました。

▼目次

  1. 妊娠時・出生時の状況を詳しく質問
  2. 選択肢を用意してできるだけ自由記入を減らす問診作成

妊娠時・出生時の状況を詳しく質問


吉永
ぐんぐんキッズクリニック様は、メルプ問診マーケットに、他の医院様の参考のためにクリニックの問診を公開していただいています。
最初、『当院を受診されるのは初めてですか?』と質問されていています。

初診と再診という言葉を使われずに『当院を受診されるのは初めてですか?』という質問をされていますけれども、患者さんは初診再診という用語が分からないという場合もあるからでしょうか?

 
松田
そうですね。
こちらの質問に「はい」と回答いただいた方は新患で、「いいえ」を選択された方は、その次の質問の「前回の続きですか?」の回答によって初診再診を分けています。

患者さんからすると、初診と再診ってわかりづらいだろうなと思って、柔らかいかつ分かりやすい文言にしています。
 
吉永
なるほどですね。

次の質問で、新患の場合は、小児科ですので『まずはお子様についてお伺いします。』と質問されていますね。成人ですとこういった文言はないので、小児科特有かと思います。

次は、『妊娠中・出生時についてお伺いします。妊娠中・出生時に何か異常はありましたか?』とありますが、小児科ですとデフォルトで聞くと思いますが、成人の一般内科ですと出生時の異常などは聞かないケースが多いかなと思います。

こちらは、症状(主訴)を聞く前に、基本情報を記入していただく形ということですよね?
 
松田
そうですね。新患だけですが、最初は詳しく記入していただいています。
もともと紙問診を使用していたときは、新患さん用と再診の方用の2枚に分けて運用していたのが、メルプを導入してから、一連の流れで聞けるようになったのでありがたいです。
 
吉永
ありがとうございます。
そうしますと、紙の問診票の時は患者さんがいらっしゃった時に、最初に初診か再診か聞いていたということでしょうか?
 
松田
「当院の診察券お持ちですか?」と聞いて、持っていないという方は新患なので、紙問診票を2枚お渡ししていました。
 
吉永
なるほどですね。
続いて、『出生週数をご入力ください』や『出生体重をご入力ください』と質問されていますが、出生時の状況を詳しく伺っているということですね。

 松田
そうですね。出産時の異常がないかというところですね。

選択肢を用意してできるだけ自由記入を減らす問診


吉永
ありがとうございます。
その後は、既往歴について質問されていますね。これは、よくある疾患を選択肢として表示して、できるだけ自由記入しなくて済むようにということでしょうか?
 
松田
そうですね。ここはWEB問診の良い部分だと思いますので、選択肢を用意してできるだけ自由記入することなくクリックだけで進むようにしています。

吉永
ありがとうございます。
次はアレルギーの質問で、『あり』にチェックされた方だけ『どのようなアレルギーですか?』と聞かれて、一般的なアレルギーの症状、アレルギーを起こす物質を選択肢として表示しているということですね。
『食物』にチェック入れると『アレルギー症状が出た食品を教えてください。』と更に質問と選択肢が設けられていて、結構細かいなと思いました。

松田
そうですね。細かく聞くことができているのは、メルプさんのメリットだと思っています。
紙の問診票の時は、紙に全部表示しないといけなくて、これだけの量を全部問診しようとすると、とんでもないボリュームになるので、患者さんも見た時に若干ひいてしまうかなと思うんです。
メルプのWEB問診の場合は、必要な症状や項目を選択した時だけ、選択肢を深堀りしていけるので、紙の時は聞けなかったことも聞くことができるようになりました。
 

吉永
こちらの開発の意図を汲み取っていただいて、ありがとうございます。
メルプWEB問診は、樹形図のような問診構造になっていまして、『食物』を回答した患者さんにだけ次の質問ががチャットで表示されるようになっています。

パッと見ますと相当量の問診があるとびっくりされる先生が多いと思いますが、実際患者側の問診画面では、該当箇所がなければ、次の質問に進みますので結構サクサクと回答できます。

こちらの一覧で見ているほど、多くはないというのが患者さんの印象かなと思っています。
 
次は、『今までに大きな病気や、入院、手術の経験はありますか?』の質問に『あり』と回答された場合、『いつ頃、どのような病気(手術)でしたか?』と聞いていますが、
選択肢『いつ頃』を選択して、テキストに『〇〇年頃』と記載、選択肢『どのような』を選択してテキストに『〇〇〇〇』と病名や入院歴、手術歴を記載してもらうという使われ方をされているのは面白いなと思いました。

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これはテキスト記入だけでもできると思うのですが、それですとどちらかしか書かないケースや忘れてしまったりする場合もあるからでしょうか?
 
松田
そうですね、おっしゃる通りです。
 
吉永
ありがとうございます。

Youtubeでも対談動画を掲載していますので、是非ご覧ください。

【ぐんぐんキッズクリニックPart2】メルプ集計機能の活用。Googleマップの検索が多かったので集計対象に追加!? に続く。