【下痢】「粘血便→下痢に血や粘液が混じる」など患者さんには平易な用語で表示

【下痢】「粘血便→下痢に血や粘液が混じる」など患者さんには平易な用語で表示

【作り方のポイント】
1)下痢回数・下痢の性状を質問
下痢の回数を質問することで症状の重症度を、また下痢の性状を質問することで、消化管出血が示唆されるか否か、どの部位からの下痢なのかをスクリーニングしています。

食事がどのくらい取れているかを質問することで、下痢の回数と合わせて、脱水の程度をスクリーニングしています。


2)生もの摂取歴・周囲の同症状を質問
急性の下痢で最も多いのはウイルス性を含む急性胃腸炎、食中毒(サルモネラ、カンピロバクター、アメーバ赤痢など)です。
食事内容や周りに同症状の人がいないか、海外渡航歴、熱、下痢、軽い腹痛といった病歴を質問しています。

3)大腸型か小腸型かを鑑別する質問
下痢は、大腸型か小腸型かで大きく分かれます。
血便・粘血便の有無、テネスムス(しぶり腹)の有無、水様便・嘔気嘔吐が主体かなどを質問して、大腸型か小腸型かを鑑別しています。


4)シェーマを用意して部位を選択
メルプでは質問に画像を載せることができます(詳細はこちら)ので、下痢の関連症状である腹痛に関して、シェーマを掲載して部位に番号をふり選択肢を用意しています。
5)関連症状で疾患をスクリーニング
メルプでは、患者さんが選択した症状を陽性症状として、選択しなかった症状を陰性症状として自動表示することができます。
・体重減少・血便混じりの下痢→大腸癌
・便で夜起こされる・血便・腹痛・発熱・関節痛→IBD(炎症性腸疾患)
・6週間以内の抗菌薬暴露歴→CD腸炎
・タール便→上部消化管出血
・海外渡航歴→旅行者下痢症
など、鑑別疾患をスクリーニングする関連症状を選択肢で表示しています。


6)患者さんにとって平易な用語で表示
・水様便→水のような下痢
・粘血便→下痢に血や粘液が混じる
・しぶり腹→お腹はゴロゴロいってるのに、便は少量しか出ない
・黒色吐物→コーヒーの残りカスのような液体
など患者さんにとっても理解しやすい用語に置き換えて表示しています。