下痢の方へ
下痢症状の際に疑われる病気
・感染性胃腸炎
胃腸がウイルスに感染することで、激しい嘔吐や下痢の症状が起こります。代表的な病原体は、ノロウイルス、ロタウイルスがあげられます。
・過敏性腸症候群
炎症や腫瘍がないのにも関わらず、下痢や便秘を発症する疾患です。ストレスが要因となることが多く、様々な症状を引き起こします。
・大腸がん
早期では自覚症状がほとんどないですが、進行すると血便(便に血液が混ざる)や腹痛、腹部膨満感、便通異常などの症状が現れます。
・クローン病
小腸や大腸などの粘膜に慢性的な炎症を引き起こす病気です。腹痛や下痢、血便などの症状を引き起こし、治療が難渋する疾患の一つです。
・慢性膵炎
消化不良により下痢が発症します。慢性膵炎の多くはアルコールが原因で、膵臓の炎症により正常な細胞が破壊されたためです。
・潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜で炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる疾患です。長期にわたり下痢や腹痛が起き、出血を伴う便が出ることが多いです。
下痢の方に提案する検査方法
下記診断方法を医師から提案する可能性が高いです。事前にご確認ください。
・レントゲン検査
X線を腹部に当てることで、画像化する検査です。腹部にガスや水が溜まっているかなどの異常を見ることができます。
・薬物療法、経過観察
薬を服用し、効果が出るか経過観察を行います。薬は症状や問診によって判断しますので服用量や時間を必ず守ってください。
・大腸カメラ検査
下剤を飲み腸内洗浄を行い、肛門から内視鏡を挿入します。検査を顕著されている方もいらっしゃいますが、鎮痛剤を使うことで苦痛を和らげることができます。同時にポリープや病変が見つかれば切除することが可能です。