吐き気・嘔吐の方へ

吐き気・嘔吐の方へ

突然の吐き気・嘔吐の原因となる主な病気には、以下のようなものがあります。

急性胃腸炎
胃腸がウイルスに感染することで、激しい嘔吐や下痢の症状が起こります。代表的な病原体は、ノロウイルス、ロタウイルスがあげられます。

・急性胆嚢炎・胆石発作
吐き気・嘔吐のほかに、右わき腹やみぞおちの鈍い痛み、発熱などの症状がみられることが多いです。
特に油の多い食事を食べると、食後に症状が出ることが多いです。

・急性虫垂炎
初期は吐き気や腹部の違和感、みぞおちの痛みなどの症状が現れ、徐々に痛みが右下腹部に移動することが多いです。

・腸閉塞
さまざまな原因で腸の一部の通りが悪くなる腸閉塞では、吐き気のほかにお腹が張る、便秘、腹痛などの症状が出る場合があります。

・脳や神経の病気
脳梗塞・脳出血や脳炎・髄膜炎など脳や神経の病気の症状として、吐き気・嘔吐が生じる場合があります。脳梗塞・脳出血の場合にはしびれや麻痺、頭痛、ろれつが回らないなどの症状、脳炎・髄膜炎などの場合には高熱などの症状が見られます。

狭心症・心筋梗塞
典型的には胸が締め付けられるような痛みがみられますが、吐き気・嘔吐を伴う場合もあります。

下痢の方に提案する検査方法

症状に応じて、下記検査を医師から提案する場合があります。事前にご確認ください。

・心電図検査
心臓が動いている時の電気信号を電極で拾い、心臓の状態を調べます。
不整脈、狭心症、心筋梗塞、血液の電解質異常などが分かります。

・レントゲン検査
X線を腹部に当てることで、画像化する検査です。腹部にガスや水が溜まっているかなどの異常を見ることができます。

・頭部CT
X線を用いて、頭蓋内の断層写真を撮影する検査です。 脳血管疾患(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)や脳腫瘍・水頭症などの発見に役立ちます