問診を作成していくなかで、診察時の思考パターンの整理につながりました。

問診を作成していくなかで、診察時の思考パターンの整理につながりました。
【おひさまこどもクリニック | 小児科】

おひさまこどもクリニック

おひさまこどもクリニックは、広島県福山市にある小児科・小児外科・アレルギー科のクリニックです。こどもの皮膚疾患、耳鼻疾患、泌尿器疾患に至るまで、幅広く診療しています。

メルプWEB問診を導入された背景や独自の活用方法について、高橋先生にお話を伺いました。

ー メルプを導入しようと思ったきっかけを教えていただけますか?

問診の転記に時間がかかることがきっかけですね。
紙問診票の場合、親御さんにまず記入いただき、それにスタッフが追記し、その内容を電子カルテに入力します。この部分に非常に手間がかかると感じていましたので、WEB問診で業務効率化がはかれると考えました。

また、コロナ禍における経営戦略として、人手を減らしてAI化・機械化していこうと考えていたこともあります。

ー メルプのデモを受けた時、どのように感じましたか?

わかりやすく説明していただいて良かったです。
当院は小児科なので、チャット形式のUIにとても惹かれましたね。お母さん達は、LINEに慣れている世代なので、チャット形式は非常に受け入れやすいと考えました。
他社の問診サービスですと、詳細なフォーム形式が多く、入力するのに力が入ってしまうと思いますので、気楽にチャット形式で入力できる方が、患者さんの本音も出やすいのではないでしょうか。

ー 実際に問診を作成されるのは大変ではなかったですか?

ある程度テンプレートもありましたので、そこまで大変ではなかったです。
逆に、問診を作成していくなかで、診察時の思考パターンの整理につながり、「自分はこのように考えて診察をしていたのだな」という振り返りにもなりました。
例えば、小児は感染症で受診される方が多いですが、私の場合は、上気道炎に対しては熱と鼻水をまず最初に質問している、などですね。

私が今目指しているのは、電子カルテ上に貼り付けられたメルプの問診を見て、瞬時に内容が頭に入ってくるようにさらに問診を改良していくことです。ですので、今は問診を修正するのが楽しいです。

ー 実際に導入して、メルプのよかった点を教えていただけますでしょうか?

1つ目は、おじいちゃんおばあちゃんが子供を連れてきた時でも、正確な症状を把握できる点です。今までは親御さんが子供の様子を紙のメモに書いたものを、おじいちゃんおばあちゃんが持って来られることが多かったです。

ただ、おじいちゃんおばあちゃんは、子供の普段の様子を見ているわけではないので、メモの内容をもとに、こちらから質問しても分からないですし、メモのフォーマットも親御さんによってバラバラですので、子供の様子を把握するのが大変でした。
それが、メルプの場合は、前日の夜や当日の朝のうちに親御さんが子供の様子を問診で入力してくださいますので、連れてくるおじいちゃんおばあちゃんも非常に助かっておられます。

あとは、患者さんの本音が出やすいですね。診察室で医師を目の前にすると緊張して口ではなかなか伝えにくい場合でも、メルプの場合は医師への希望欄に気軽に記入いただけますので、患者さんにとって良かったと思います。

トリアージ機能も便利ですね。小児科では、水分・食事が取れずにぐったりしていて脱水が疑われるといった場合は、優先度高く早めに診察する必要がありますので、メルプのトリアージ機能で、患者一覧で背景が赤色になるのは見やすくて良いです。

コロナの接触歴が2週間以内にある方もアラート表示しています。朝一で患者一覧画面でアラートの患者さんを確認して、必要であれば、順番を繰り上げて対応したり、先に電話連絡したりするなどの対応をスタッフに伝えています。

他には、集計機能も良いですね。まだ着手できていないのですが、来院経路のアンケートをとっていますので、そちらも集計機能を使って分析したいと思います。

当初の目的の、問診入力の手間がかなり減って、スタッフは非常に助かっています。

ー なるほどですね。具体的にどのような希望を記入されるのでしょうか?

前回の薬から変えてほしいとか、もっと良い治療法はありますかとか、もっと早く他の病院へ紹介してほしいなどといった、診察室で面と向かって伝えにくいことですね。

あとは、問診管理画面で問診をいつでも修正できますので、スタッフからこの質問を修正してほしいなど言われた際にすぐに微修正できる点が良いです。

ー ありがとうございます。メルプの改善点を教えていただけますでしょうか?

電子カルテと端末のBluetooth連携ですが、たまに繋がらなくなることがあり、数回ONOFFを切り替える場合がありますので、もっと接続がスムーズになると良いと思います。

ー ありがとうございます。こちら他に良い仕組みがないか検討させていただきます。

ー 現在は、どのようにWEB問診を運用されていますか?

6,7割の方がWEB問診を使っています。
スタッフが余裕がある時には、WEB問診を入力せずに来院された患者さんに対して、メルプの入力方法を説明しています。

ー 本日は、お忙しいなかヒアリングを受けてくださり、ありがとうございました。