症状説明により「自分から参加する医療へ」WEB問診は、より良い医療に繋がります
【前橋ミナミ眼科】
前橋ミナミ眼科は群馬県前橋市にある眼科のクリニックです。眼科専門医2名による、根拠に基づいた患者様一人ひとりに合わせた安全で効果のあるカスタムメイド医療を提供しています。
メルプWEB問診を導入された背景や独自の活用方法について、院長の板倉先生にお話を伺いました。
ー メルプを導入しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
開業するにあたり、急速にスマート社会へと変わっていく時代に、安全で効果的なICT活用を進めるにはどうすればいいのか慎重に検討してきました。その中で出会ったのがメルプでした。
ー メルプのデモを受けてどのように感じましたか?
カスタムメイド医療を実現するには、その入り口となる問診が重要になります。いつでも、どこでも患者さんご自身のペースで入力できるWEB問診は、とても魅力的だと思いました。
ー 実際にメルプを使い始めて使い勝手はいかがでしたか?
来院前にWEB問診を入力頂くことで、リアルタイムで内容を共有することができるので、的確な診断や治療に繋がっています。内容によっては、患者さんに連絡して、さらに詳細な症状を問い合わせたり、事前にスタッフに検査指示を出したりしています。
紙の問診では、問診内容をカルテに入力し直す作業が必要となりますが、メルプでは、コピーして貼り付けるだけなので、かなりの時短になります。
ー 眼科はご高齢の方も多いと思いますが、WEB問診との相性はいかがでしたか?
眼科は高齢の方が多いので、WEB問診を受け入れて頂けるか不安はありました。実際に運用してみて、入力に協力頂ける方に、年齢の相関はあると感じます。 しかし、スマホやパソコンを利用するご高齢の方も増えているようで、70代の患者さんから、「これ簡単だし、便利だね」と言って頂いたこともあります。
また、家庭での入力が可能なので、ご家族が代わりに入力して下さることもあります。診察に付き添いができなくても、医師に聞いておきたいことなど、ご家族の意見も入力することができるので、ご家族との意思疎通にもつながります。
一方で、年齢にかかわらず、紙問診を希望される方や、WEB入力が面倒という方、インターネットを利用することで、個人情報保護が心配という声もあります。
ー なるほどですね。ちなみに、WEB問診の記入が難しそうな方の場合はどのように運用していますか?
患者さん起点で運用方法を考えることが大切です。WEB問診を使う、使わないは患者さんの自由です。希望されない方用に紙問診票も作成し、紙問診とメルプと2つで運用しています。
最初はスタッフが横に付き添って、メルプを代行入力していましたが、個人情報保護のために個室を用意するなど、業務効率が悪く、紙問診との併用に切り替えました。
ただ、紙問診は、項目をチェックし忘れるケースもあり、例えば、チェックがなくても、診察で詳しく聞いたら実は喘息の既往があったということもありました。
ー そうなのですね。紙問診でも基本的な質問項目はあると思うのですが、患者さんが記入されない場合があるということでしょうか?
メルプの場合は、チャット形式で1つ1つ聞かれ、必須項目は入力しないと次に進まないので、回答漏れが少ないと思います。
妊婦や授乳の有無、アレルギー、既往歴の情報の聞き漏らしをしない、スタッフ間で共有できることは大きなメリットです。
ー ちなみに、WEB問診はどのように患者さんに案内していますか?
予約の電話を頂いた時に、「可能でしたら、ホームページの問診入力ボタンから、問診の入力にご協力ください」と伝えています。
ー メルプを使って独自に工夫されていることがあれば教えてください。
業務用モバイルや院内すべてのパソコンで利用できるようにしています。
WEB問診が入ると、スタッフが電子カルテを確認し、予約のない患者さんの場合には、予約確認の連絡をしています。
初診用問診に、保険証アップロード項目を入れていますので、事前に電子カルテで新患登録が可能となり、時短に繋がります。
ー メルプの改善点を教えていただけますでしょうか?
チャットで質問が進んでいきますが、最初の方の質問の回答を変更しようとするとそこから下の質問を再度回答しなおさないといけない点が負担という声を聞いています。(現在開発中)
あとは、保険証をアップロードする機能ですが「保険証をアップロードしてください」と聞かれると、難しい操作のように思われることがあるようです。「保険証の写真を撮って、このボタンを押してください」くらいの方が、わかりやすいかもしれません。
ー ありがとうございます。こちら開発対応いたします。最後に一言ありましたお願いします。
メルプを導入して良かったと思います。
前もって患者さんの情報をきめ細かく把握できる点に一番メリットを感じています。朝礼の際に、初診の患者さんについても、スタッフに申し送りができることで、円滑にご案内することができます。
また、医院のHPからWEB問診のボタンを押しますので、患者さんにHPを見て頂く機会が増え、問診以外の情報提供にも繋がっています