WEB問診で患者さんに質問する言葉づかいを自分で作れて、その情報を医師に表示する文言も自由に作れます
吉永小児科医院は、福岡県久留米市にある小児科医院です。予防接種、乳幼児健診、病気の診療、各種相談にも応じています。メルプWEB問診を導入された背景や独自の活用方法について、院長の吉永先生にお話を伺いました。
ー メルプ導入のきっかけを教えていただけますか?
去当院ではWINE STYLEというMacの電子カルテを導入していて、受付で紙問診をとっていました。小児科は発熱患者が多いのですが、発熱の発症時期や最高体温をお母さん達が思い出すのに時間がかかる時がありましたので、問診を事前に終わらせてから診察室に入っていただきたいと思っていました。
さらに、スタッフが紙問診を私の机に置いて、私は紙問診を見ながら、患者さんとやりとりをしてその内容を電子カルテに記入していました。この入力作業が手間ですので、事前に電子カルテに内容が入っていると、お母さん達と話すだけで済むので、電子問診票を考え始めました。。
実はその時、ワクチンノートという予防接種を管理するノートを、知り合いのパソコン業者とタイアップして開発していて、問診システムに関してもファイルメーカーなどを使って作れないかと検討していました。
その時にメルプに出会って、私が考えていた構想に近いですし、何より料金が安かったのと、当時は補助金もありましたので導入しました。
ー メルプのデモを受けた時、どのように感じましたか?
事前に、代表の方がyoutubeで発信されている内容を何回か見て、ある程度のサービスのイメージはできていましたので、デモを受けた時はyoutubeで予習したとおりの使い勝手だなという印象でした。
ー 実際に問診を作成されるのは大変ではなかったですか?
ファイルメーカーで自分の研究のデータをまとめるプロセスを使ったり、Macを30年以上使ったりしていますので、そういう意味では問診の作成が楽しみでした。
自分が患者さんに聞きたい順に、質問を並び替えられるのがよかったです。患者さんに質問する言葉づかいを自分で作れて、その情報を医師に表示する文言も自由に作れる点もとてもよかったです。
まるで、研修医に患者さんの対応の時の言葉づかいを教えながら、カンファレンスで医療用語でしっかり医師に説明することを、同時に自分なりに構築していくのが楽しみでしたね。
ー 実際に導入して、メルプのよかった点を教えていただけますでしょうか?
WEBで問診結果をコピーして、電子カルテに貼り付けられる点が、汎用性が高くよかったです。
最初、電子カルテや問診システムは、患者さんと話をする機会が減るのではないかという心配があったのですが、むしろメルプで事前に問診を入れていただくことで、問診入力の手作業が減ったことで、患者さんの方を見て診察する時間が増えたと思います。
あとは、ラベル機能が便利でした。小児の場合は、解熱剤が必要な人、必要でない人とに分かれます。解熱剤が必要な人は、さらに坐剤・錠剤・粉薬・水薬など患者の希望によって分かれるのですが、ラベル機能を使うと私がどのタイプの解熱剤を出したか確認するのに、受付はわざわざ電子カルテを開かなくても良いので、受付にとって楽ですね。
ー 現在は、どのようにWEB問診を運用されていますか?
7,8割はWEB問診を利用しています。
小児科は、患者さんと一緒に、若い家族(お母様やお父様)が来院されますので、他の診療科と比較してWEB問診の相性が良いと思います。
ー 独自に工夫されていることがあれば教えてください。
最近コロナが流行していますので、コロナが心配な人向けの問診を作成しています。
患者さんは車で待機していただいて、医師が出向いて車の窓越しにPCRの検査をすることもあります。その時に、車の車種やナンバー、携帯番号、保険証、子どもの場合は乳児医療症をメルプに事前に飛ばしていただくことで、クリニックに入っていただかずにやり取りができる点が良かったです。