【とびた眼科Part2】眼科一般診察でのメルプ問診作成方法
2021年2月25日開催の第10回問診アカデミーで、とびた眼科の院長の飛田先生に、「眼科でのメルプラベル機能活用方法」を伺いました。
▼目次
- 眼科一般診察でのメルプ問診作成方法
- とびた眼科がメルプを導入した理由
眼科一般診察でのメルプ問診作成方法
吉永
また、患者問診を見ていけたらと思います。
『まぶたがピクピクする』とか『白目がプクッとむくんでいる』とかは、かなり具体的な感じですが、そういうのをピンポイントで来られる方もいらっしゃるということですか?
飛田
結構いますね。特にコロナ禍になってピクピクされる方は多いですね。
眼科領域ですと片側性の眼瞼痙攣とかになりますね。ボトックスの対応の患者さんとかはこれを選ばれるような感じですね。
吉永
『チカチカしたものが見える』というのは、片頭痛なども想定していらっしゃるということでしょうか?
飛田
そうですね。眼科的なものかそれ以外かということですね。
吉永
なるほど。『どのようなものが見えますか?』はかなり具体的ですね。
複視の質問もされていらっしゃるんですね。
検査の『~に興味がある』のところは、先生のほうで力を入れていらっしゃるようなところとかも入っていらっしゃるということですかね?
飛田
おっしゃる通りですね。
吉永
症状の発症時期に関する選択肢は『今日の###時から』だけではなくて、簡単な『今朝から』『昨晩・昨夕から』というのも設けていらっしゃるんですね。
飛田
結構お仕事終わりで来られる方はこの『今朝から』とか『昨晩・昨夕から』を選ばれる方が多いですね。
吉永
ありがとうございます。『どのように始まりましたか?』と聞いて、症状の経過を聞いていらっしゃるということですね。あと、眼科の場合はみなさん「コンタクトレンズは何をどのくらい使用しているのか」というのを聞かれている印象がありますね。
飛田
そうですね。
吉永
『治療・手術の相談ですか?』で『はい』の方は更に細かく聞かれていますね。患者様は説明会などもあるからだと思いますけど、選択できるという感じでしょうか?
飛田
そうですね。実際にはお会いしてからそれを掘り下げていきますが、どんなことに興味があるのかという部分ですね。WEB問診で来る方は、もうある程度調べてくる方も多いですし、自分の状況が分かってらっしゃることも多いので、そういう方はここを選択されますね。
吉永
『ICL』とか具体的に選択される方もいらっしゃるということですか?
飛田
はい。
吉永
ありがとうございます。あとは全身の病気、既往歴も聞かれていらっしゃるということですね。それとは別に目の病気もピンポイントに聞かれていらっしゃるということですか?
飛田
そうですね。
ただ面倒くさいと答えられませんので、この辺は病名なので特に必須にはしていないです。
吉永
ありがとうございます。
目の手術歴を聞かれていまして、この『まぶた』とか『角膜』とか部位で患者様が覚えているぐらいで聞かれているということですよね?
飛田
そうですね。
吉永
眼科でもアレルギー検査をされたりとかもあるんでしょうか?
飛田
当院はしています。簡易項目とあと細かく調べるものと両方あるので、調べたい方はおっしゃっていただいて、分かっている方はそれをターゲットに薬を考えていくというところですね。
吉永
ここでアレルギー検査をされたい方は、ピンポイントでチェックされる感じですか?
飛田
これはアレルギーをお持ちの方なので、分かっている方ですね。分からない方は真ん中の『可能なら調べたい』を選択されますね。
吉永
なるほど。ありがとうございます。
確かに眼科の先生は来院方法を聞かれていらっしゃいますよね。ここで車の場合は出来ない検査もありますよと但し書きをされているということですね。
飛田
そうですね。
吉永
結構シンプルな感じで作成されているなという印象を受けました。
飛田
ありがとうございます。
吉永
続いて、再診の問診も見させていただきます。
こちらはシンプルに症状の経過と、あとは伝えたいことを自由に記入していただくだけという感じですか?
飛田
そうですね。
吉永
飛田先生のほうから何か伝えておくべきこととか、追加することなどありますでしょうか?
とびた眼科がメルプを導入した理由
飛田
特にはないのですが、メルプさんをどうして自分のクリニックに導入するか?ですよね。
私の場合には、受付がどうしてもコロナ禍で患者さんのところまで行って、問診をとっていて濃厚接触な状態だったので、それをある程度回避したい、やるならメルプの中だけで済むようにしたい、もちろんご高齢の方は直接来院されますので、紙問診はあるのですが、そこを分けるという意味で導入しました。
メルプをやって更に紙問診ってなると意味がないので。
吉永
そうなりますと、今はご高齢の方には従来通り紙問診の運用で、お若い方やできる方にはメルプの二つのラインが走っているということですね。
飛田
おっしゃる通りです。
吉永
紙だけの時と比べると一つ手間が増えるので、現場で混乱したりとかありませんでしたか?
飛田
逆に全員紙の問診票よりは、流れが速くなりますね。今はペンやボードでも1回毎に全部アルコールできれいに消毒にしていますし、それをやり始めると患者さんもある程度の数になってくると、受付の業務が増えてしまいます。
吉永
なるほどですね。アイアコス様とメルプは連携しているんですが、実際ホームページからアイアコスのところで予約を取られて、出来る方はメルプの問診を記入して来られるっていうのが多いんでしょうか?
飛田
そうですね。
吉永
実際、ご高齢の方や書けなさそうな方でいらっしゃった場合は、紙の問診票をお渡しして、使用したペンなどは消毒もしてということになるということですかね?
飛田
そうですね。でも目が見えづらい方とかは、もうスタッフが付きっきりで付かないといけないので、そういうのはゼロにはならないです。
吉永
他のクリニック様ですと、整形外科などご高齢の方が多いところは、それでも完全にペーパーレスにしたいということで、受付の方がタブレットを持って代行入力されている場合もありますけれども、飛田先生のところでそれはされていらっしゃらないということでしょうか?
飛田
なかなか難しいと思うんですけれど、訴えが途中で変わる方もいますので、紙のほうが運用しやすい部分もあるかなと思うんですね。
吉永
ありがとうございます。実際、最初に導入をされた時にはスタッフの方は操作に戸惑られたり、てんやわんやだったとかありますか?
飛田
予約システムとメルプの問診の連携でてんやわんやでした。最初ちょっと独立していたんですね。アイアコスのほうに取り込みが上手くいかなくて、電カルもあるしオルカもあるし、皆さん同じ話なんですけど、まぁまとめてよっていうのが正直なところですね。
吉永
電子カルテに取り込むところは操作は慣れましたか?
飛田
それは全然楽でした。
吉永
あとは患者様へのアナウンスもあったのかなと思いますが、そちらも特に問題はなかったですか?
飛田
これじゃないとだめですみたいなことは全くないので、予約システムから入られる方が多いので、そうすると問診回答ってあるのでそのままやってくれる方が多いです。別に違和感はないし、逆に紙の方は紙のままですから。
吉永
実際、感覚値で良いのですけれど、患者様のうち何割くらいがこのメルプをお使いになられていますか?
飛田
やっぱりまだ半数くらいですかね。
吉永
お若い方は大体メルプで、ご高齢の方は紙という感じですかね。
飛田
そうですね。あとは直接来院してしまう方も多いので、その場合もメルプじゃなくて紙になります。
吉永
一応QRコードを読み取ってご自身のスマホで待合室でっていうのもできるんですが、紙でされていらっしゃるということですかね?
飛田
そうですね。多分、当院はそれはしないかな。
吉永
分かりました。他にメルプの機能でお使いのものはありますでしょうか?
飛田
集計機能ですね。受診のきっかけは別に重視はしないんですけど、患者さんどうやってきたのかなっていうのはたまにパッと集計を見ますね。
吉永
なるほど。ありがとうございます。
簡単ではありましたが、今回は眼科の問診に関してとびた眼科の飛田先生に伺いました。
本日はありがとうございました。
飛田
ありがとうございました。
Youtubeでも対談動画を掲載していますので、是非ご覧ください。