【ひだかこどもクリニックPart4】問診一覧で該当患者を見つけやすくするラベル機能
2021年2月21日開催の第9回問診アカデミーで、ひだかこどもクリニックの事務スタッフの副島様に、「事務スタッフお任せで、ここまで活用できるメルプ問診」をテーマに伺いました。
▼目次
- 問診一覧で該当患者を見つけやすくするラベル機能
- 来院前に8割、待合室記入含めて100%のWEB問診達成率
問診一覧で該当患者を見つけやすくするラベル機能
吉永
ラベル機能を結構ご活用いただいている印象を受けました。一覧を見させていただきますと4つですね。主にはコロナ疑いの方の動線を分けるという意味で使われているんですかね。『吸入のみ』も動線が違うのでしょうか?
副島
いえ、問診一覧で見つけやすいというのがあるので、皆さん『吸入のみ』というのが分かるようにラベルを使ってみました。
吉永
ありがとうございます。最後にスタッフ向け問診も見ていきます。『痙攣』については一番初めにご説明いただきましたが、紙のものをWEBに落とし込んでいらっしゃるということですよね。
副島
はい。そうです。
吉永
先ほどの初診で熱で痙攣がある方の問診と同じですかね?
副島
はい。内容は一緒です。
吉永
『診察を初めて受ける方』というのは、どういう意図で作成されていらっしゃいますか?
副島
これは当院で診察を受ける方には必ず確認している項目でして、時々予防接種だけでずっと来られているけど、診察はしたことがないという方が当院をかかられたことはありますか?の質問で『いいえ』にしてしまうと、既往歴の確認ができなくなるんです。そのように選択してしまった方用に、『診察受けるのは初めてなのでこの質問だけ答えてもらっていいですか?』と受付で確認して、記入をお願いしているのでこちらを作成しました。
吉永
ありがとうございます。ここで記入された内容も合わせて電子カルテに飛ばされているということですか?
副島
そうですね。既往歴やお薬でなにかあった方に関しては電子カルテの中に入れるところがあるのでそこに入力しています。
吉永
電子カルテの入力するフォームがばらばらという感じなんですかね?
副島
そうですね。当院はダイナミックスを使っているのですが、患者さんの名前を入力するところに既往歴や注意リストっていう入力ができるところがあって、お薬に関しては先生が診察してお薬出す時に確認できるように注意リストに入力しています。
吉永
ありがとうございます。
実際、作成や運用で大変だったところはありますか?
副島
作成に関しては、自分が作った後にプレビューで見ることができなかったので、一回一回自分が患者さんとして患者問診を答えてどういう風に表示されるか、どういう風に転記されるのかっていうのをするのがちょっと大変でしたね。プレビュー機能があるとちょっと助かるなと思いました。
でも患者さんに関しては、LINEからもWEB問診に入力できるようにURLをつけたりしたので、最初問診入力されないで来られる方も多かったのですが、だいぶWEB問診を入力してから来てくれる方も増えたので、今はそんなに困っていないですね。
来院前に8割、待合室記入含めて100%のWEB問診達成率
吉永
どのくらいの方がWEB問診を入力していただけるような感じですか?大体の感覚で…。
副島
8割くらいですかね?
日高
最終的には100%ですね。
副島
そうですね。最終的には100%なんですが、受付の段階でやっていないという方も1~2割くらいいるかなと思います。
ただ、一時保存ができない分お子さんが寝てからお母さんが夜に入力してくれるので、受診までに時間が空いてその間で何か変わったことなどがあって、結局受付で足すっていうことはまだまだありますね。一回問診を一時保存して、受診前にもう一回お母さんのほうで足したいことを足して送信することができるといいかなと思います。
吉永
問診を全部回答した後に、追加の情報をコメントで書くということですかね?
日高
大体夜に予約を取った場合、夜の時点で問診に答えてくれるんです。その後に12時間くらい経つとまた熱が出たり吐いたりとかあって、それを追加できるシステムがあればいいなと思いますね。もしくは、お母さんが問診を一時保存して、追加する情報があれば来院する直前に送るっていうのでもいいんですけどね。
吉永
一時保存に関して、対談した他の小児科さんでもご要望を受けておりまして、こちらを対応しようと思います。プレビュー機能もかなり多くの医院様からご要望いただいております。対談した小児科さんは、発達外来に力を入れておりまして、成長過程をすべて記録していただくので問診がかなり多いということで、途中で一時保存できてまた時間がある時に追加で記入できるよう作ってほしいと言われておりますね。
患者様はこのサービスに結構スムーズに慣れていただいたような感じでしょうか?
副島
そうですね。わりかしスムーズに進んでいると思います。
吉永
ありがとうございます。これを使って良かったところを教えていただけますでしょうか?
日高
結構おじいちゃんおばあちゃんが連れてこられると思うのですが、お母さんが職場などでWEB問診を記入して送信してくれて、おばあちゃんがお子さんを保育園に熱などで迎えに行って、クリニックに連れて来てくれるのですごく便利です。
そうでないと、おばあちゃんが直接迎えに行って連れてきた場合、昨日ご飯食べたことも分からなかったりしますが、お母さんは別のところでWEB問診に回答いただけると、昨日のお子さんの様子が分かりますので、これはWEB問診ならではと思います。
吉永
なるほど。お子様の状態をおばあちゃんはずっと一緒にいないと分からないということですね。お母さまはこういうチャットみたいなものは慣れているかもしれないですが、おばあさまはもしかしたら難しいかもしれないですね。
他にこんな機能があったら良いことはありますか?
日高
あとは患者さん毎回IDとか名前を登録するんですけど、3人兄弟とかだとお母さんたちが入力するのがちょっと大変かなと思いますので、入力画面で1度入力した名前は選択できるとか、そういうのができるか分からないんですが…。
吉永
名前や住所とか最初の個人情報のところですかね。
日高
そうです。
吉永
メルプには患者ログイン機能というのがありまして、会員登録みたいにすることになるんですが、これをやると2回目以降は家族の情報など個人情報全部入力された状態になります。
副島
ではこれを一回やってみます。
日高
あと当院は日本人に対してはこれで大体いけているのですが、ポルトガル語の方に関しては紙で書いていただいて、それをスタッフがカルテに手入力していまして、日本語のWEB問診を自動的に翻訳されたりするとすごく助かります。
吉永
問診の内容は日本語のWEB問診と同じでいいのでしょうか?
日高
同じでいいです。以前は日本語の紙問診とポルトガルの紙問診も全く同じもので、現地のポルトガル人に翻訳してもらったのです。
吉永
実は多言語問診機能というのがありまして、ご存じかもしれないんですが、この問診の内容を多言語にすることはできます。有償になってしまいますが。
あと翻訳はクリニックのほうで用意していただくことにはなりますね。
副島
分かりました。
吉永
全体を通してだいぶ伺えたかと思います。特に定期受診の夜尿症や喘息のACTなど細かく取られているなという印象を受けました。
本日はありがとうございました。
日高・副島
ありがとうございました。
Youtubeでも対談動画を掲載していますので、是非ご覧ください。