【ベースボール&スポーツクリニックPart5】GMO予約とメルプ問診の連携

【ベースボール&スポーツクリニックPart5】GMO予約とメルプ問診の連携

2021年2月19日開催の第8回問診アカデミーで、ベースボール&スポーツクリニックの馬見塚先生・渡辺様に、「詳細なスポーツ外来問診・臨床研究としてのメルプ活用」を伺いました。

▼目次

  1. GMO予約とメルプ問診の連携
  2. メルプWEB問診導入で工夫したポイント

GMO予約とメルプ問診の連携

吉永
続いて、GMOの予約システムとの連携に関して少し聞かせていただけたらと思います。

渡辺

はい。当院ではGMOという予約システムを導入しておりまして、そもそもICT化を図ろうという目的があり、当院の患者さんとのやり取りや院内の連携に取り組んでいます。
当院のメインターゲットが、スポーツをされている10代~50代ぐらいの方ですので、当院では公式のLINEアカウントを使って予約が取れるようにしています。
このように、予約ボタンが設定されているのですが、そこの問診というボタンを押していただくとメルプWEB問診の入り口の画面に飛びます。
受診日当日でしたらいつでも問診をしていただいて大丈夫ですよというご案内もしていますので、患者さんがドアを開けて入ってきた時には問診が飛んできていている状態になります。患者さん自身もご自身のマイページからQRコードを表示することができまして、QRコードチェックインという形でできるようになっています。
今コロナ禍なので、感染症対策でなるべく非対面でやるところはやろうと当院でも頑張っているところですね。チェックインする時には、基本受付のスタッフとの接触がまずないです。
スムーズにできる場合にはQRコードでタッチして、問診も自分のLINEからやっていただいて、診察室に入って初めて先生と言葉を交わすという形になりますね。本当に必要な保険の書類や保険証の確認は、まだ対面でやらなければならないのですが、少しでも対面時間を無理なく減らせればというところでGMOとの連携をとっています。
吉永
ありがとうございます。1つ質問がきています。
『来院前に問診を入力された方は、受付でどのように判別していますか?』
 
渡辺
問診一覧での判別ですね。事前に記入された問診のみを電子カルテに飛ばしておいて、初再診の点数とか入れずに、患者さんがチェックインしたことをコンシェルジュの方が見た時に、カルテ開いて問診が飛んでいるのであればその方は問診をしていますし、開いて問診がきてなければまだ問診していないということなので、問診していただくようご案内をしています。
 
吉永
そうなりますと例えば患者様は保険証を提示すると思いますが、そこで名前を確認して検索してあるかどうかではないということなんですね。
 
渡辺
そうですね。それはないですね。
 
吉永
なるほど。
 
渡辺
GMOの機能を使うと、QRコードでチェックインした場合に、例えば『渡辺様 月初めですので保険証をご提示下さい』と出るようになっています。その下に『問診がお済でない方は問診をお願い致します』と表示されるようになっているんですが、これがもしWEB問診とGMOの予約システムが密になって連携できれば、『問診がお済ではない方は~』ではなくて『問診がまだですので問診をお願い致します』といった案内になるようなシステムでやれるのであれば、より非対面が実現するのかなと思っています。
 
吉永
まさにここ2~3日でこういう話をGMOさんから頂いてきました。
 
渡辺
本当ですか?是非お願いします。患者さんで詳しい方からは積極的にそういうアイディアを下さる方もいるんですよ。
 
ぜひ、当院をモデルに使っていただいて、どんどん先に進めるところがあればやらせていただきたいと思います。
 
吉永
ありがとうございます。
もう一つ下記の質問がきています。

『従来、紙問診だったとうことですが、WEB問診に切り替えた運用の初日に現場で混乱はありませんでしたか?何か工夫されたことがありましたら教えてください。』
 

メルプWEB問診導入で工夫したポイント

渡辺
はい。大混乱でした。工夫したポイントに関しては、大混乱することは予想していたので、リハビリで週に2~3回通院されている方には事前にご案内を配布して、WEB問診に切り替わりますよという案内を口頭で伝えたりもしましたし、最初は大混乱なのは仕方ないと腹をくくっていましたので、コンシェルジュの方と協力して特にスマートフォンなど使わないようなご高齢の世代の方には一緒に問診を回答するようにしました。
10代に関してはほぼ何も言わなくてもさらっとやってくれる世代なので、そこに関しては問題なく導入できたかなと思います。
 
吉永
困難というのはどちらかというと、患者様側ですかね?それとも問診を見て結果を電子カルテに飛ばすスタッフ側の運用どちらでしょうか?
 
渡辺
スタッフ側が電子カルテに問診を飛ばすということはほぼ支障なく、開発の段階からスタッフと色々気づきを教えていただきながらやっていたのでそこは全然大丈夫でした。
やはり患者さん側の『今まで口で伝えれば良かったのに』という声は少しありましたね。ただ、去年の4月からWEB問診を始めて、今では患者さんも使い勝手をだいぶ理解してくださって、リハビリテーションの中や医師とのやり取りの中でうまくやれていると思います。
 
吉永
落ち着くまでにどのくらい時間かかりましたか?
 
渡辺
当院のサイクルだと1ヵ月に1回は来るような方が多いので、それを考えると2ヵ月目以降は、ほぼ1回は使ったことがあるような状態にはなったのと思います。
 
吉永
2~3回ぐらい使うと患者様も操作に慣れてきたという感じなんですかね?
 
渡辺
そうですね。
 
吉永
一番初めは院内だけで運用開始されたんですか?それともHPにWEB問診のバナーを掲載のほうもされたのですか?
 
渡辺
院内だけの運用をしました。
 
吉永
慣れてきたらホームページにも掲載したりしたのですか?
 
渡辺
ホームページの掲載もまだ大々的にはできていない部分もありまして、見つけられる患者さんはよく読んでくださってる方ですね。あとは予約完了のメールのところに、問診のURLを貼らせていただいているので、そこにアクセスできる患者さんに関してはそこから問診をしていただいているような状態ですね。
 
吉永
分かりました。
あと他に渡辺様から伝え足りない部分とかありますか?
 
渡辺
そうですね、ほとんど紹介できました。
 
吉永
問診は何回か作られていたんですね。
 
渡辺
そうですね。改良に改良を重ねて、やりながら色んな職種の方がこういうのも欲しい、これは要らないとか色んなことを伝えてくれて、でもやっぱりこれ必要だったって言われた時にすぐに戻せるように勝手にバックアップとっている感じです。
 
吉永
最初WEB問診を開始された時は、今と比較すると何割くらいできていたんですか?
 
渡辺
どうですかね。これって多分開発者の皆様が一番感じていらっしゃることだと思うんですが終わりがないというか…。
 
最初が0だったとすると5くらいまで進んでるけど、終わりが10ではないんだろうなと思ってます。
 
吉永
診療のスタイルが変わったり、先生が増えたりするとまた変わるかなと思いますね。
オンラインも、オンライン診療されるとなるとこういう項目がついたりなどですね。
 
渡辺
そうですね。あとは日々診療をやっている中でこういうのが必要だというのをオンラインもそうですが、その他の項目もあるかと思うのでバージョンをどんどん上げていけたらいいのかなと思っています。
あと当院の理念が「皆を笑顔にする」でして、それはスタッフ含め患者さんを含めた全員なので、なるべくご高齢の方でも省けるところは省いて、負担をかけずにどんどん進められるように問診の設定をしていけたらと思っています。

待ち時間の短縮や、診療時間内で医師ができる限り聞きだしやすいような内容には日々バージョンアップできているので、すごくありがたく使わせていただいています。

 
吉永
例えば、問診のここをこういうふうに改善してほしいみたいなのは先生から気軽に渡辺様のところにおりてくるような感じなんですか?
 
渡辺
そうですね。ガンガンやりやすいようにしていくぞというスタッフが結構集まっているので、私もなるべく置いていかれないように進められるところは進められるように頑張ろうと思っております。
 
吉永
ありがとうございます。
本日は馬見塚先生、渡辺様ありがとうございました。
 
馬見塚・渡辺
ありがとうございました。

Youtubeでも対談動画を掲載していますので、是非ご覧ください。