【マーガレットこどもクリニックPart3】小児科における再診・定期受診問診の作り方
目次
- 再診問診:診察・登園許可証・検査結果の3つに大別
- 定期受診問診:喘息・皮膚症状・アレルギー性鼻炎・便秘など
再診問診:診察・登園許可証・検査結果の3つに大別
吉永
次に『かかったことがある』を開きますと、『前回の受診の続きですか?』と聞かれていて、『はい』『いいえ』で分かれていますね。
田中
症状が治って、もう一回違う病気でかかった時は、初診をとりなおせるというルールがあって、小児科の場合は風邪でかかることが多くて、風邪は1か月に何回もひいたり治ったりと繰り返すんです。
その時に、前の続きだったら、基本再診で診るけど一回よくなって、しばらく日も経っていて、もう一回熱が出たなどの場合は初診をとりなおしたりすることもあるので、どっちにするのかという参考に『はい』『いいえ』を結構大事に見ています。
親御さんが前回の続きでと言っている場合は、基本症状をまた聞きますけれど、再診でとっていますね。
吉永
なるほどですね。『いいえ。前回とは別』の選択肢を開きますと、初診と同じ問診でしょうか?
田中
そうですね。先ほどの初診と同じような問診になっています。これも新規開業の個別指導の時に、初診をとりなおす時にはきちんと既往歴などをもう一回確認しておくようにと言われたので、親御さんにはお手間なんですが『今までに大きな病気はかかったことがありますか?』という質問をもう一回聞いています。
ただ、初診の時よりはシンプルに『はい』『いいえ』くらいで、『はい』がある人は書いてもらう形にしています。
吉永
他も初診の時と同じ質問になっているということですかね?
田中
そうです、大体同じような質問になっていますね。
吉永
では、『はい』の選択肢は『診察と治療を希望』『登園許可書を希望』『検査結果のみ希望』の3つに分かれておりますが、患者さんの受診される要望が大体3つに分かれているということですか?
田中
そうですね。『登園許可書を希望』は、主にインフルエンザシーズンなどの登園許可書を想定して、症状を詳しく聞かなくても熱が下がった日が分かればある程度大丈夫ということがあるので、簡単な内容になっております。
『検査結果のみ希望』も、かなり簡単な内容になっています。
吉永
なるほどですね。一番上の『診察と治療を希望』は、少し多めの内容となっていますね。
田中
前回の続きという形になっていますので、前回から残っている症状で一番気になるものを選んでもらうんですが、それぞれの項目の中の詳しく聞いていく質問は、前回よりはちょっと短めになっています。
吉永
確かに1、2問減っている感じですね。
定期受診問診:喘息・皮膚症状・アレルギー性鼻炎・便秘など
吉永
次に、『定期的な受診』という項目も用意されていらっしゃるということですね。
田中
そうです。喘息や皮膚症状で繰り返し来る方、便秘で定期的に来る方のために、更にシンプルにした問診をここで作っています。
吉永
小児の場合で定期的に受診されるケースが『気管支喘息』『皮膚症状(アトピー性皮膚炎含む)』『アレルギー性鼻炎、結膜炎(花粉症含む)』『便秘』の4つが多いということですね。
田中
そうですね。
吉永
内容としては結構シンプルですね。ありがとうございます。
次は『舌下免疫療法希望』の項目も見ていきます。
田中
舌下免疫療法はちょっと前に始めたんです。最初のほうは来ていただかなければいけないので、オンライン診療という選択ができませんが、継続して当院に来ている方に関してはオンラインという選択もできるように、3つ目の選択肢『舌下免疫療法をマーガレットこどもクリニックで行っている』を設けました。
吉永
なるほどですね。
『初めてまたは予防接種のみ』を開きますと、症状や検査歴など聞いていらっしゃいますね。
『行いたい舌下免疫療法を選択してください』とありますが、患者さんは問診の時点でどの舌下免疫療法をやりたいのか指定して来られる方が多いのでしょうか?それとも『よく分からない』を選ばれる方が多いですか?
田中
当院に来ている方はそんなに数が多くないのですが、自分が何のアレルギーを持っているかはもう既に知っている方は多いです。花粉症や通年でダニがあるとかですね。