【窪谷レディース&ベビークリニックPart1】産婦人科の場合、伝えにくいことも多いためプライバシーに配慮した問診を作成
2021年5月26日開催の第15回問診アカデミーで、窪谷レディース&ベビークリニック・流山おおたかの森
の院長の窪谷先生に「レディースクリニックでのメルプ活用方法」について伺いました。
の院長の窪谷先生に「レディースクリニックでのメルプ活用方法」について伺いました。
▼目次
産婦人科の場合、伝えにくいことも多いためプライバシーに配慮した問診を作成
選択肢の多い月経異常の問診
産婦人科の場合、伝えにくいことも多いためプライバシーに配慮した問診を作成
吉永
第15回問診アカデミーを始めさせていただきます。今回は、窪谷レディース&ベビークリニック流山おおたかの森の、窪谷先生にお越しいただいております。産婦人科の問診について詳しく聞けたらと思っています。よろしくお願いします。
窪谷
よろしくお願いします。
吉永
2021年4月にご開業されたクリニックになります。産婦人科と小児科両方されており、WEB予約、WEB問診、LINEなどITを開業当初から積極的に取り入れられているクリニックです。
窪谷
ヒューマンエラー防止や人件費削減のためにITを使いたいと思いまして取り入れました。また、今の時代に必要であることや開業前にコロナが出てきたということも関係しております。
吉永
そうなのですね。それでは早速問診の方も拝見させていただけたらと思います。
初めに先生の方でこだわったところなどありましたら伺ってよろしいでしょうか。
窪谷
問診で詳しく聞くことによって患者さんの診察にスムーズに入れるようにしました。また、女性ですと言いにくいことなど多いかと思いますので、コメントしやすいように配慮したつもりです。
吉永
わかりました。では、その2点を詳しく見ていけたらと思います。
まず、初診の主訴を詳しく見ていきたいと思います。妊娠かどうかの診察のところですと市販のテスト結果と妊娠していた場合どうするかということについて聞かれていらっしゃるのですね。
窪谷
そうですね。妊娠したことが必ずいいことであるわけではない場合があるというのが一つですね。また、非常に悩んでいる方もいらっしゃる方もいますのでこのような選択肢をつけています。
吉永
市販の妊娠テストをされて来院される方は多いですか。
窪谷
半数程度の方が薬局で買ったものでチェックしてからいらっしゃいます。
吉永
選択肢によってコミュニケーションが変わってきますか。
窪谷
そうですね。とても繊細な問題ですので、前もって問診を見ておくとスタッフの対応も変わります。
吉永
わかりました。ありがとうございます。次が妊婦健診ですね。こちらもシンプルに選択肢は作られていらっしゃる感じですか。
窪谷
そうですね。私共は分娩施設がなく、妊婦健診を受けていない方や未受診妊婦さんもいらっしゃいますのでこのような形で書いております。
また、予定日が分かっているとこちらも何週何日なのかも計算できますのでこのような項目を入れています。
吉永
次がつわりについてですね。妊娠の時系列に沿って選択肢があるという形ですか。
窪谷
そうですね。
吉永
点滴治療を希望かどうかというところもシンプルですね。
窪谷
はい、そうです。私どもは積極的に点滴ができるようなスペースがありますので、必要な方には行いたいと思っています。点滴という選択肢があるのを知らない人もいるのでこのような問診を作っています。また、「先生と相談したい」という文言は、実際診察をしていて良い感じがします。なぜかというと、いろいろ相談しながら決めましょうという雰囲気が出せますし、追加の選択肢も出すことができるからです。
吉永
なるほどですね。次の出血の部分は、妊娠の時だけでなく全般という形ですか。
窪谷
そうですね。婦人科は出血に関する主訴というのが非常に多いのでどのような時期の出血なのかを知ることが大事だと思っています。
選択肢の多い月経異常の問診
吉永
次が月経の異常についてですね。ここは選択肢がたくさんありますね。
窪谷
そうですね。ここでは「月経が止まった、止まらない」などいろいろありますので選択肢が増えています。特に最近はPMSの非常に訴えが多いためPMSという文言を入れるのは大事だと思っています。ホームページを見たり、問診をしてみて、PMSという言葉があったので来たという方が何人かいらっしゃいました。
吉永
PMSを見ていると書いておくことが重要ということですね。初めて知りました。
窪谷
開業してから2か月で患者さんがすらっとPMSとおっしゃる人が多いですし、訴えがとにかく多いという印象がありますね。
吉永
次はおりものについてですね。これは発症時期と色を聞いている形ですね。この用語で大体わかる感じでしょうか?
窪谷
大体わかるともいます。
吉永
ここは他と比べて細かく聞かれていますね。
窪谷
そうですね。色などを患者さんは細かく訴えをおっしゃるので、そういった選択肢をたくさん出した方がいいかなと思っております。
吉永
患者様の返答をもとに適宜問診を修正していらっしゃるということですか。
窪谷
そうですね。メルプの問診は追加も削除もしやすいので適宜追加しております。
吉永
外陰部のできものは場所を聞かれていらっしゃるということですね。
窪谷
そうですね。場所が分かっていれば診察時に聞き直さなくて済むかなと思います。
Youtubeでも対談動画を掲載していますので、是非ご覧ください。