【ベースボール&スポーツクリニックPart4】スタッフ問診を活用して、SOAPのO欄を半自動化!?
2021年2月19日開催の第8回問診アカデミーで、ベースボール&スポーツクリニックの馬見塚先生・渡辺様に、「詳細なスポーツ外来問診・臨床研究としてのメルプ活用」を伺いました。
▼目次
- 電子カルテに個人情報を登録するための簡易登録問診
- スタッフ問診を活用して、SOAPのO欄を半自動化
電子カルテに個人情報を登録するための簡易登録問診
吉永
続いて『簡易登録』というのはどういったものですか?
渡辺
朝一で事前に問診をしていない方で診察室にスムーズにお通しできる場合、医師のほうで問診してもらうことも多々あります。
その際にも、電子カルテ上の登録では必ず『電話番号』『郵便番号』『住所』の3点は押さえておかないと、あとで紙で書いていただくことになってしまうので、スムーズにご案内が直接できそうな時は簡易登録というものを患者さんに行っていただいています。
吉永
保険証を提示した時の情報がほとんどなのかと思っていたんですが、それを受け取ってその場で見ながら書き写しよりはこちらのほうが楽ということですかね?
渡辺
そうですね。保険証読み取っている間に問診開始していただいて、問診送信したタイミングで保険証登録が終わって、ご記入いただいた電話番号・郵便番号・住所を電子カルテにワンクリックで登録するのでタイムロスが少ないと思います。
吉永
ありがとうございます。
『初めてのご来院』の項目の通常問診についても伺えたらと思います。症状に関しては痛みや痺れなど色々あると思いますが、あえてここで『「痛み」などの症状がある』とまとめて表示されていらっしゃるのでしょうか?
渡辺
はい。わかりやすくをモットーにしています。
基本的には痛みの症状で来院される方が多いので、その後展開していくと『症状のある部位を選んでください』と部位を選んでいただいて、その後に『どのような症状ですか』と聞いています。
聞き取る内容としては、他の整形外科に比べるとだいぶ下のほうにあるんですかね?
吉永
そうですね。一般的な整形外科での「症状だけの相談」以外の質問も用意されているからなのかなと思いました。
渡辺
そうですね。今患者さんに表示しているのは、『「痛み」がある』『「身長」についての相談』『その他(医師に相談したいことをご記入ください)』『チーム単位でのメディカルチェック』の4つなのですが、他に必要でしたら『その他(医師に相談したいことをご記入ください)』テキスト入力していただいているので、該当しないということは滅多にないと思います。
スタッフ問診を活用して、SOAPのO欄を半自動化
吉永
続いて、スタッフ向け問診についても伺います。
渡辺
これはだいぶ試運転中なのですが、問診一覧で新患の方が、例えば右肩が痛いという時には、『肩』のところをその新患の問診の下にいろんな、スタッフ問診起動ボタンが出てくるので、新患の『肩』っていうのを押すと、医師がよく使う項目が入るようになっています。ワンクリックでいけるようにしています。
『カルテ記載文言』に医師がよく使う項目を載せているので、これで一気に飛ばす感じです。
吉永
なるほど。こういう使い方なんですね。びっくりしました。カルテでいうセット登録と一緒ですね。診察でこれを記入しますよっていう項目がパッと入るっていうことですね。
渡辺
はい。
吉永
なるほど。電子カルテのセット登録でこういうことを先生作られているのかなと思いますが、これを先生がするのではなく問診の時点でスタッフの方が入れるということですか?
渡辺
医師が実際に選択する場合もありますね。
吉永
この使い方は初めて見ました。パッと見た時に、「【診察】OK」だけの表示でしたので、どういうことかなと思いましたがそういうことだったんですね。
渡辺
はい。そういう可能性も秘めているかなと思います。
吉永
ありがとうございます。そのような理由で、医師によってスタッフ向け問診が違うということですね。
渡辺
はい。項目は大体一緒なんですが、順番が違うんですよね。
吉永
確かに自分が、患者さんの所見をとりたい順番みたいなのありますよね。
もし今後他の医師が増えた場合、更に増えるかもしれないですね。
渡辺
可能性としてはあるかもしれないですね。
吉永
ありがとうございます。
続いて、GMOの予約システムとの連携に関して少し聞かせていただきます。
Youtubeでも対談動画を掲載していますので、是非ご覧ください。